煮物、照り焼きなどの料理に欠かせない調味料が『みりん』です。使うみりんによって料理の味が全然違います。普段何気なく使っているみりんですが、もっとみりんを知りたいという思いと美味しいランチを頂きに、三河みりんで有名な愛知県碧南市を訪れました。
九重味淋について
愛知県碧南市にある九重味淋さんは、安永元年（１７７２年）に創業、２４０年余の歴史があります。
国の登録有形文化財に指定されている築３００年の日本最古の大蔵を持つみりんメーカーです。
代表商品の『九重櫻』は数々の賞を受賞されています。
この場所にみりん工場、商品を購入できる石川八次郎商店、食事ができるレストラン＆カフェK庵があります。
本みりんの特徴
本みりんは、もち米、米麹、焼酎をじっくり時間をかけて熟成して作られます。
アルコール分は１４％前後。
▪️本みりんの調理効果
・キレイな照りと艶を出す
・甘さやコク、深みを出す
・臭みを取り除く
・味を浸透させる
・煮崩れ防止
煮崩れを防止するということは素材の繊維を引き締めるということ。お肉やお魚をふんわり仕上げたい時には仕上げにみりんを入れると良いです。しっかり味を染み込ませたい野菜などを煮る時は先に。煮る素材によってみりんを入れるタイミングを変えると仕上がりが違ってきます。
本みりんはアルコールですのでそのままお料理に使いたい時など、煮切りたい時にはみりんを耐熱容器に入れ電子レンジでチンすると簡単に煮切れます。
類似したみりん風調味料はアルコール分が１％未満のため、アルコールによる調理効果は期待できません。
レストラン＆カフェK庵
築２００年を超える創業家の邸宅を改装した『 K庵』。本みりん九重櫻を使ったお料を頂けます。
営業時間はランチ、１１時、１２時１５分、１３時３０分からの１時間制になっています。
カフェは１４時から１７時までの営業です。（定休日があります。時間は短縮されている場合があります。）
前日まで予約ができますので予約してお出かけするのがおすすめです。
みりん角煮御膳を頂きました。
見た目もボリュームも満足です。グラスに入ったサラダがお洒落。愛知県産にんじんデレッシングが美味しい。メインの角煮はとても柔らかくお箸でほぐれます。普段、九重櫻を使っているので家庭の味に近い感じがしました。（こんなに上手に角煮は作れませんが…💦）
野菜たっぷりのお味噌汁にもみりんが使われていて美味しいです。
西尾産ほうじ茶と小菓子。
かぼちゃのモンブランシュー黒胡椒の香り
味淋かす入りチーズケーキ
ほんのり味淋かすの香りがします。
おまけ笑
中庭のお手洗いに行くと、可愛い・・・樽のお手洗い？を見ることができます笑
奥にお手洗いがあります。
石川八次郎商店
直売店でいろいろなみりんや調味料などが購入できます。
みりんソフトクリームもあり、気になりましたがお腹いっぱいで食べられませんでした。
直売店の横に熟成期間の色の違いの標本が展示されています。
代表商品の『九重櫻』の熟成期間は１年半。
半殺し肉みそ・・とても辛そうです💦
【九重櫻】は百貨店などで購入できます。純三河本みりんは初めて見かけたので購入しました。
６５度の消毒用アルコールも販売されていました。
創業２４０余年の九重味淋さん、江戸時代から続いているなんて歴史がすごいですね。
徳川幕府の時代ですよ〜笑。当時の将軍様もお召し上がりになられていたんでしょうか。。。
歴史ある建物ととても良い景色に癒されます。
中止されていたみりん蔵ガイドツアーが１１月から４日から再開されるそうです。３日前までに要予約です。
長い歴史を感じることができるガイドツアーは楽しそうです。次回は参加してみたいですね。
